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一本のボトルワインって余りませんか?①
2022.03.11ソムリエの内緒のはなし
一般にワインのフルボトルというと内容は750ml。
例えばご自宅のディナー。
お二人で愉しむとしたら、お二人ともお酒に強くないと
ちょっと量が多く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に、一度お試しいただきたいことがあります。
それは「ワインを食後酒として、もう少し食事を長く愉しみませんか?」というご提案です。
フランスではディナーの時間が日本より長くとられることが多いそうです。
それはディナーをただ食事を摂るだけの時間ではなくて、
ご家族との大切なコミュニケーションの時間と捉えているからともいわれています。
ご家庭での夕飯だとなかなか1~2時間愉しむということは少ないかもしれませんが
せっかくワインを用意された日くらいは、いつもよりゆっくり食事を愉しんでみましょう。
そのためにハズせない食材が2つあります。
・チーズ
白ワイン、赤ワインにそれぞれ合うチーズがありますが、
最初はなじみやすいカマンベールやペコリーノなどでも十分です。
チーズを知りたくなったら、チーズ売場の店員さんに尋ねてみてはいかがでしょうか?
いろんなチーズを愉しむことがワインを好きになることにもつながります。
・ドライフルーツ
レーズンやいちじく(小さいのがいいです)などは、白、赤問わずによく合います。
他にも自分が好きなフルーツを合わせても楽しいですよね。
女性にも馴染みやすいですし、あまりお酒が得意でないパートナーも
これなら付き合ってくれるかも。
「ワインがある日は、いつもよりゆっくり話せるね」
そうなったらステキだと思いませんか?
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適温を知ればワインは5倍おいしくなる
2021.11.04ソムリエの内緒のはなし
白は良く冷やし、赤は軽く冷やす。
果物は冷やして食べたほうが美味しい。
酸味が強めのリンゴでも、甘みの強いメロンでも。
常温で食べると、酸味も甘みもぼやけてしまう。
スパークリングや白ワインもそれと同じ。
辛口も甘口も冷やしたほうが、フレッシュ感があっておいしく飲めます。
いい赤ワインには、渋みとボリューム感があります。
渋みは温度が低いと強く感じます。
ボリューム感は、アルコールや風味の豊かさから生まれるが
これは低い温度では感じにくいのです。
ぬるすぎると今度はアルコールが目立つ。
軽く冷やすとボリューム感も心地よく、美味しくいただけます。
だいたいその温度は16~18度くらいです。
温度を調整するとは、
甘み、酸味、渋み、苦みとボリューム感、凝縮感を合わせた6つの
要素のバランスがとれていて、最もおいしく感じられるポイントを探すことです。
白ワインの場合、家の冷蔵庫はだいたい5度前後なので
冷蔵庫から15分ほどたったころには8~10度くらいの飲み頃になるし
赤ワインの場合冷蔵庫から60分~90分を目安にして
時間をかけてゆっくり飲むことが出来れば16~18度の適温で
美味しく召し上げれると思いますよ。
ソムリエ 丸山 剛
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同系色のワインと料理は相性がいい ~ソムリエの内緒のはなし~
2021.09.29ソムリエの内緒のはなし
ワインは食中酒です。食中酒とは料理と合わせて楽しむお酒のこと🍷
タイやヒラメなど白身魚、貝類なら白ワインがあうし、赤身の魚や肉料理なら赤ワインの方が相性いい。軽い豚肉料理や鶏料理なら白ワインやロゼもいける。
スパークリングワインは黄金色なので、白っぽい料理でもいけるが
個人的には塩味の利いたシャリュキュトリーやフォアグラを使った冷菜など大好物である。
また素晴らしいシャンパーニュに出会えた時ほど人生の中で最高の至福の瞬間だと思いますよ♥
また赤身肉の料理でもいけなくはない。泡が脂を切って口の中をリフレッシュしてくれるからです。スパークリングはオールマイティなワインなのです。
もう一つは調味料。黒胡椒やオールスパイス、唐辛子をかけたい料理はおおむね赤向き
なぜって?赤ワインにはスパイスの香りを含むものが多いから。
ネギ、柚子、ポン酢をかけたい料理は白向き。
白ワインにはハーブなどフレッシュな香りを含むものが多いからです。
以上はあくまで目安。皆さんも色々試して自分なりの法則を見つけると楽しくなり
ますよ。ワインが料理をおいしくし、料理がワインをおいしくする。
相性がピッタリ会ったときの幸福感は、ほかでは得難いものです。
これをマリアージュ(結婚)といいます♥♥
ソムリエ 丸山 剛
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